独学サポートコーチ長宮慶次です!独学で勉強できてますか?
何かを学ぼうと独学しているあなたの力になりたい,と思って記事を書いています。お役に立てれば幸せです。
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今回の記事では、「勉強を進めていく上で、いかに計画とスケジューリングが大切か」についてお伝えしています。
現実は計画通りに行かないけれど
計画が大切だ、というのは何となく分かるけど、一方で、
どうせ計画しても、計画通りにはいかないしなあ。
とか、
時間がないんだ。計画する時間があったら勉強するよ!
など、計画に消極的あるいは否定的な意見もあろうかと思います。
そうですよね。
計画したからといって直接成績が上がるわけでもなく、ましてや不意の用事が入ったりして計画通りにはなかなか進まないとしたら、やる意味なんか感じませんよね?
生徒の中にも、
「計画を立てたって、どうせうまくいかない。その時その時でやれることを目一杯やればいい」
と主張する生徒はいます。
それでも結果を出せる人もいますけど、残念ながら伸び悩む人のほうが多いと感じています。一部の教科は伸びても、他の教科が伸びなかったり、苦手分野が克服できなかったり。
私は経験上、やはり計画とスケジューリングは大切だ、と思っています。
その理由などを書いていきます。興味があったらぜひ読んで下さい。
計画することは、現実の進捗状況をはかる目安となる
未来のことはわかりません。
体調が悪い、突発的な用事が入った、などの理由で、予定していたことが出来ないことも当然あります。
でも、計画通りいかないことも前提として、計画しておくことが大切です。
例えば、あなたが旅行に行くとしましょう。
目的地まで、車で行くのか、電車で行くのか、などは前もって決めるでしょう。それだけでなく、車で行くとしたら高速道路を使うのか、どの道を通るのか、ある程度考えるのではないでしょうか。そして、何時頃目的地に到着するのか、も考えていると思います。
もちろん、旅行当日になったら、予定通りにはいかないかもしれません。
途中でおいしそうなケーキの店を見つけた、とか、興味がある遺跡があった、など予定にはないところに立ち寄るかもしれません。
そのときには、予定にない行動によりどのくらい時間がかかるのか、を考え、到着予定時刻を修正することになります。
いくら面白そうだといっても、いくつも寄り道していてはなかなか目的地に到着できません。ある程度のところで、目的地へ向かうために寄り道は諦めるでしょう。
つまり旅行ですら我々は、予定を立てて、現実にはどのくらいずれているのかを考え、予定を修正しているのです。
勉強したい、と思っているあなたは、大学に合格したい、資格を取りたい、外国人と会話できるようになりたい、など、達成すべき目標がまずあるでしょう。
その目標は、「北に向かっていればいつか目的地には着くだろう」という旅行よりも、はるかに難しいことのはずです。
勉強して目標を達成するためには、知識やスキルを身につけていくことが必要です。
でもその方法については、誰にでもあてはまる絶対に確実な勉強法があるわけではなく、自分なりの勉強法を確立していかなければなりません。
まず、何をやるべきかを明確にし、それをどのように行うかを計画し、自分の生活の中にスケジューリングしましょう。
そうして、現実の進捗状況と計画とのズレを明確にし、今後どのように勉強していくのかを常に見直していくのです。そうしなければ、まるで羅針盤を持たずに海を漂う船のように、行き当たりばったりの勉強となってしまいます。
計画通りいかなくてもいいのです。
計画したこととどのくらいずれたのか、そしてそれをどのように修正するのか。
そのように自分の勉強を見直していく基準として、計画はとても大切なのです。
大まかにでもいいので、必ず計画する習慣を見につけましょう。
計画は、選択する機会を減らす
私たちは、生活している中でとても多くのことを選択しています。あまり意識はしていませんけどね。
例えば朝起きたら、「どの服を着ようかな・・・これだ」と選択します。
家を出る時は「どの靴を履こうかな・・・これだ」と選択します。
カフェで昼食をとるときは「どのランチにしようかな・・・これだ」と選択します。
これらの選択に迷うことは、結構楽しいことです。ですから特に害はありません。
しかし、勉強するときには、この選択の場面には危険性があるのです。
それは、「行動に移れない」危険性と「行動が偏る」危険性です。
なかなか行動に移ることができないかも
例えば、あなたは予備校に通っているとしましょう。
授業が終わって自習時間が2時間あります。さて、どう使いましょうか。
この時間に何をするのか計画していた人は、すぐに勉強という行動に移るでしょう。
それに対して、計画をしていないあなたは、ここで思案することになります。
「今受けた授業、よくわからないところがあったなあ、そこを復習しようかな。でも、明日の授業の予習もまだ終わってないしなあ・・・。あ、そういえばやろうと思って買った問題集にまだ手を付けていない。あれもやらなきゃな・・・。でもお腹減ったし、食事しようかな・・・休憩も時には大事だしなあ・・・」
このように、空いている時間のたびに考えて選択することにメリットは有るでしょうか?
最悪の場合は、自習時間を休憩時間として浪費してしまうかもしれません。もちろん休憩は大切ですが、勉強の効果を上げるために大切なのであって、勉強をしなくなっては元も子もありません。
このように、選択する場面が多すぎると、大切な勉強という行動にスムーズに移れない可能性が高まるのです。
場当たり的な選択により、勉強の内容が偏る可能性
また、幸い「勉強する」という選択をしても、まだ危険性は残ります。
それは、勉強の内容が偏ってしまう可能性です。
あまり計画しない、その場その場で勉強の内容を選択している生徒がいます。
その生徒と面談を行い、どのような勉強をしているのかを確認すると、面白い傾向が見られます。
それは「得意な科目を選択して勉強している場面が多い」ということです。
人間誰しも、苦しいことは嫌なものです。
どの科目を勉強しようかな、と思ったときに、なかなか進まない苦手教科は無意識に避けてしまいます。
結果、スムーズに勉強が進む得意教科をたくさん勉強することになり、得意教科は伸びるかもしれませんが、苦手教科はそのままになる、というのが定番のコースです。
面談でそのことを確認して指摘すると、生徒本人がビックリしていることも多いです。
自分ではそこそこバランスよく勉強していたつもりなのでしょう。でも、実はとても偏った勉強になっているのです。
それくらい、無計画に勉強していくことには危険性があるということです。
計画により、事前に選択しておく
計画するということは、どの時間に何をやるのか、を事前に選択しておくことです。
そのおかげで、いざその時間になっても選択する必要はありません。決められたことを淡々と進めていけばよいのです。
選択する場面を減らすためにも、事前の計画とスケジューリングを大切にしましょう。
計画は、ささやかな達成感をもたらす
計画するときには、「問題集を解く」や「英単語を覚える」ではちょっと足りません。
「この1時間に問題集を3ページ進む」とか「この1時間に英単語を100個覚える」というように、明確な数字を決めておきましょう。
そうすることで、計画が達成できたか達成できていないのかが明確になります。
多くの場合、勉強は長丁場となります。短くても数ヶ月、場合によっては数年に渡って勉強し続ける必要があるかもしれません。
そのときに、「計画したことが達成できた!」という達成感というのはとても大切です。
それがささやかなものであっても、次の勉強をやる気になるエネルギーとなります。
また、前に計画は予定通りにいかないことが前提である、と書きました。
だからこそ、たまに計画通りにいったときに達成感が感じられるのです。
計画をすることで、このささやかな達成感を感じながら、勉強を続ける原動力にしていきましょう。
この記事のまとめ
勉強するときに計画・スケジューリングが大切な理由として3つ挙げました。まとめておきましょう。
- 進捗状況をチェックする目安となる
- 行動を選択する機会を減らす
- ささやかな達成感をもたらす
1週間の計画であれば,15分もあればできるようになると思います。ちょっとした手間を惜しまず、ぜひ日々の計画を立てましょう。
今日の格言・名言
勉強するときの計画とは、闇夜を歩くときの光である。 あれば安全確実にたどり着けるが、なければ危険である。